この記事はcoins Advent Calenderの11日目の記事です。
俺が寝るまでが """今日""" だ(遅れてすみません)。
皆さんもネットワークマネージャーを使っていて以下のような恨み節を発したことがきっとあるはずです。
なぜ、ネットワークの設定を楽にするためのソフトウェアにここまでSAN値を削られなくてはならないのか。 今年もあと数えるほどしかありません。 来年を気持ち良く迎えるために、邪魔者は断捨離してしまいましょう。
この記事では、下記環境を想定しています。
まずは諸悪の根源を削除します。
# pacman -Rcssun networkmanager
# pacman -Rcssun netctl
# pacman -Rcssun wicd
# pacman -Rcssun connman
これで邪魔者はいなくなりました。 ですが、このままだとIPは降ってきませんし、eduroamにも接続できません。 そう、今までネットワークマネージャーが面倒を見ていたDHCPクライアントや wpa_supplicant
の設定を行わなくてはならないのです。
まずは認証に必要不可欠なサプリカントである wpa_supplicant
をインストールします。
# pacman -S wpa_supplicant
これで認証の必要なネットワークへ接続する基盤はととのいました。 次は認証情報を書きましょう。
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant-wlp3s0.conf
update_config=1
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
network={
ssid="hoge"
psk="fuga"
proto=RSN
key_mgmt=WPA-PSK
pairwise=CCMP
group=CCMP
priority=5
}
network={
ssid="eduroam"
identity="hogera"
password="fugara"
proto=RSN
pairwise=CCMP TKIP
group=CCMP TKIP
key_mgmt=WPA-EAP
eap=PEAP
phase2="GTC"
priority=20
}
設定ファイルを書き終えたなら勝利は目前です。 wlp3s0
を引数に dhcpcd
を起動しましょう。 wpa_supplicant
に関しては dhcpcd
がよしなにしてくれます。 /usr/lib/dhcpcd/dhcpcd-hooks/10-wpa_supplicant
に圧倒的感謝ですね。
# systemctl start [email protected]
# systemctl enable [email protected]
これで全てが終わりました。 運が良ければネットワークに接続できます。 快適なネットライフを楽しみましょう。
update_config=1
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
これら2行は、 wpa_supplicant
のコマンドラインインターフェイスである wpa_cli
で設定の変更を可能にするためのものです。 wpa_cli
の使い方は各自ググって下さい。 wpa_cli
を使って設定するよりかは設定ファイルを書き書きしたほうが幸せになれる気がします。
network={
ssid="hoge"
psk="fuga"
key_mgmt=WPA-PSK
proto=RSN
pairwise=CCMP
group=CCMP
priority=5
}
network={
ssid="eduroam"
identity="hogera"
password="fugara"
proto=RSN
pairwise=CCMP TKIP
group=CCMP TKIP
key_mgmt=WPA-EAP
eap=PEAP
phase2="GTC"
priority=20
}
network={}
では、各ネットワークの認証情報について記述します。 各プロパティの意味は下記の通りです。
他にも様々なオプションがあるので、気になる方は /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
をご覧下さい。
昨日(12/10)は@mzyy94さんによるサーバーの発熱でこたつを温めるでした。 明日(12/12)の担当者は@0x_osyoyuさんです。